リース料率とは|計算方法と金利との違い、購入(借入)との比べ方

複合機や業務用の機器、社用車のリース見積もりには、「リース料率」という数字が書かれていることがあります。

リース料率とは、物件価格に対する月額リース料の割合です。物件価格100万円で月額リース料が1万8,500円なら、リース料率は1.85%です。ただし、リース料率は金利ではありません。この記事では、計算方法、金利との違い、実質金利への直し方、購入(借入)との比べ方を順に説明します。

リース料率とは

リース料率は、月々のリース料が物件価格の何%にあたるかを表した数字です。リース会社が月額リース料を決めるときに使い、見積書にも書かれることがあります。

月額リース料には、一般に物件の代金だけでなく、リース会社の資金調達にかかる金利、固定資産税、動産保険料、手数料などが含まれています。そのため、リース期間中に払う総額は物件価格より多くなります。何が含まれているかは契約ごとに違うので、見積書の内訳で確かめてください。

リース料率の計算方法

リース料率 = 月額リース料 ÷ 物件価格 × 100
月額リース料 = 物件価格 × リース料率 ÷ 100

たとえば物件価格100万円、月額1万8,500円なら、18,500 ÷ 1,000,000 × 100 = 1.85%です。反対に、物件価格300万円にリース料率1.75%を掛けると、月額は 5万2,500円になります。

リース期間中の総支払額は、月額リース料にリース期間の月数を掛けて求めます。月額1万8,500円で5年(60か月)なら、総支払額は111万円です。物件価格より11万円多く払う計算になります。

Excelでは、物件価格をB1、月額リース料をB2に入れ、=B2/B1 と入力してセルの書式をパーセントにすると、リース料率が出ます。

リース料率と金利の違い

リース料率は、物件代金の返済分も含めた「月額の割合」です。金利は、借りたお金に対して「年あたり」にかかる利息の割合です。数字の意味が違うので、リース料率1.85%を「金利1.85%」と読むことはできません。

また、リース料率は期間が違うと比べられません。期間が長いほど月額が小さくなるため、料率も低く見えるからです。次の表は、同じ物件価格100万円で期間を変えた例です。

期間月額リース料率総支払額実質金利(年)
3年(36か月)30,000円3.00%108万円約5.06%
5年(60か月)18,500円1.85%111万円約4.18%
7年(84か月)14,000円1.40%117.6万円約4.71%

料率がいちばん低い7年の例は、実質金利で見ると5年の例より高くなっています。期間の違う見積もりを比べるときは、料率ではなく実質金利で比べるのが確実です(実質金利は、毎月末に支払う場合で計算しています)。

リース料率を実質金利に直す方法

実質金利は、「物件価格を借りて、月額リース料で返済した」と考えたときの金利です。物件価格・月額・回数の3つから逆算します。

ExcelではRATE関数を使います。
毎月末に支払う場合: =RATE(60,-18500,1000000)*12 → 約4.18%
契約時から毎月はじめに支払う場合: =RATE(60,-18500,1000000,0,1)*12 → 約4.33%

RATE関数は月あたりの利率を返すので、12を掛けて年利にしています。同じ月額でも、はじめに支払う契約の方が実質金利は高くなります。

ここで出る実質金利には、リース料に含まれる固定資産税や保険料の分も入っています。そのため、借入の金利と比べると少し高く見えます。この点は、次の「購入との比べ方」で扱います。

リース料率の相場を見るときの注意

リース料率の相場を調べる方は多いですが、料率は金利の水準、期間、物件の種類、含まれる費用によって変わります。他社や過去の数字と比べるときは、次の3点をそろえてください。

・期間をそろえる:3年と5年の料率は比べられません。
・含まれる費用をそろえる:保守料や保険料が入っているかどうかで、料率は変わります。
・実質金利でも比べる:期間や支払いのタイミングが違っても、実質金利なら同じ物差しで比べられます。

リースと購入(借入)の比べ方

リースにするか、お金を借りて購入するかは、総支払額と、それ以外の負担の両方で比べます。

物件価格100万円を、5年リース(月額1万8,500円)にした場合と、金利2.0%・5年の借入で購入した場合を比べると、次のようになります。

項目リース借入で購入
毎月の支払い18,500円17,528円
総支払額1,110,000円1,051,666円
物件価格との差110,000円51,666円

総支払額だけなら、借入の方が5万8,334円少なくなります。ただし購入した場合は、固定資産税や保険料を自分で払い、資産として管理する手間もかかります。リース料にそれらが含まれているなら、その分を差し引いて比べてください。

一方で、一般的なリース契約は、途中で解約できない、または解約すると残りのリース料を払う条件になっていることが多くあります。使う期間が読めない物件では、この点もあわせて確認してください。経理や税務での扱いは契約の内容で変わるため、判断に迷う場合は顧問の税理士に確認するのが安全です。

借入の返済額は、借入返済シミュレーションで金利や期間を変えて確かめられます。融資の種類ごとの返済の違いは、事業融資の返済シミュレーションで解説しています。

見積もりを確かめるときの手順

リースの見積もりを受け取ったら、次の順で確かめると、比べる材料がそろいます。

1. 見積書から、物件価格、月額リース料、期間、支払いのタイミングを書き出す。
2. リース料率と総支払額を計算する。
3. 実質金利に直し、借入の金利と比べる。
4. リース料に含まれる費用(保険料・固定資産税・保守料)を確認し、購入した場合に別にかかる費用と比べる。

2と3は、リース料率計算ツールに物件価格・月額・期間を入れると、まとめて計算できます。借入で購入した場合との総支払額の比較も、同じ画面で確かめられます。

よくある質問

物件価格に対する月額リース料の割合です。物件価格100万円で月額リース料が1万8,500円なら、リース料率は1.85%です。

リース料率は、物件代金の返済分も含めた月額の割合です。金利は、借りたお金に対して年あたりにかかる利息の割合です。リース料率1.85%・5年の場合、金利に直すと年4.18%ほどになります。

総支払額だけなら、低い金利で借りて購入した方が少なくなることが多くあります。ただしリース料に保険料や固定資産税が含まれる場合や、台数が多く管理の手間を減らしたい場合は、リースの方が合うこともあります。リース料率を実質金利に直し、借入の金利と比べて判断してください。

まとめ

リース料率は、物件価格に対する月額リース料の割合で、金利ではありません。期間の違う見積もりは料率では比べられないので、実質金利に直してから比べてください。購入(借入)と比べるときは、総支払額に加えて、リース料に含まれる費用と途中解約の条件も確認しましょう。

自社の見積もりで確かめるときは、リース料率計算ツールをご利用ください。

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