1人月は何時間?人日・人月の変換方法と早見表

見積書や工数表で「1人月は何時間か」を確認したいときは、まず一般的な基準を押さえておくと計算が速くなります。

1人月は一般に160時間です(1日8時間×月20日)。1人日は8時間、1人月は20人日として換算するのが一般的です。ただし、これは目安で、1日の稼働時間と1か月の稼働日数を会社や契約ごとに決め直す場合があります。

人時・人日・人月の関係

・人時:1人が1時間働いた量
・人日:1人が1日働いた量(一般に8時間)
・人月:1人が1か月働いた量(一般に20人日)

早見表(1日8時間・月20日の場合)

人月人時人日
0.1人月16時間2人日
0.25人月40時間5人日
0.5人月80時間10人日
1人月160時間20人日
1.5人月240時間30人日
2人月320時間40人日

早見表の数字は、人時を8で割ると人日、人日を20で割ると人月になる関係から求めています。たとえば40時間の作業は、40 ÷ 8 = 5人日、5 ÷ 20 = 0.25人月です。

換算式

人日 = 人時 ÷ 1日の稼働時間
人月 = 人日 ÷ 1か月の稼働日数

たとえば200人時なら、200 ÷ 8 = 25人日、25 ÷ 20 = 1.25人月です。逆に、人月から人時へ戻す場合は、人月に20と8を順に掛けます。自分の稼働日数・稼働時間で計算したい場合は、人月計算ツールで前提を変えて換算できます。

単価も同じ式で換算できる

人月単価が80万円なら、1人月を20人日とすると人日単価は4万円、1人日を8時間とすると人時単価は5,000円です。単価の換算は、工数の換算と同じ式で行えます。

1人月が何時間になるかは、前提で変わる

「20日」は目安にすぎません。祝日や休日の数で、月の営業日は18〜23日ほどに変わります。稼働日数を18日で置くと、人日単価は 80万円 ÷ 18 ≒ 44,444円と、20日で置いた場合(4万円)より1割以上高くなります。

発注側と受注側で置いた日数が違うと、同じ「1人月」でも金額や作業量の認識がずれます。契約前に、何日で計算するかを合わせておくのが安全です。

稼働率を入れないと、1人月は実際より短く見える

1人日は8時間で計算しても、実際には会議、メール対応、休憩、社内調整があり、その日に作業へ使える時間は6時間前後になることもあります。工数を「作業時間の合計」で見積もった場合は、稼働率を掛けて換算し直す必要があります。

たとえば作業時間の合計が120時間で、実作業に使える時間が1日6時間なら、必要な日数は 120 ÷ 6 = 20日です。8時間で割った15日とは、5日ずれます。

逆に、1人月を160時間の計画として組むと、拘束時間の全部を作業として数えることになり、残業が常態化しやすくなります。1人月を160時間で置くのは換算の基準であって、そのまま計画の上限にはしないでください。実際の稼働時間を案件ごとに記録して計画と比べる方法は、工数管理ツールの選び方で整理しています。

人数と期間は交換できるとは限らない

6人月の作業は、「1人で6か月」「3人で2か月」「6人で1か月」のどれでも同じ、と考えがちです。しかし人数を増やすと、引き継ぎや意思疎通の負担が増え、期間が思ったほど短くなりません。特に後から人を追加すると、立ち上がりの時間もかかります。

人数を増やして期間を縮める場合は、作業を独立して分けられるかを確認し、余裕を持った計画にしてください。見積もりの前提の置き方は、工数見積もりのやり方|手法・根拠の作り方とよくあるミスで詳しく扱っています。

現場と発注で起きる換算のずれ

建設現場の管理者の場合:工事の段取りを1人月=160時間で組んだところ、雨天による作業中止や資材の到着待ちで、実際に手を動かせたのは1日6時間ほどでした。120時間の作業を8時間で割った15日で計画したところ、実際は20日かかり、工期が5日遅れました。換算に使った稼働時間が、現場の実態とずれていたことが原因です。

発注担当の場合:外注先は1か月の稼働日数を18日で見積もり、発注側は20日で計算していました。同じ「1人月80万円」の契約でも、外注先の人日単価は 80万 ÷ 18 ≒ 44,444円、発注側の計算は4万円です。日数の前提を契約書に書いていなかったため、追加の見積もりを受けて初めて食い違いに気づきました。

よくある質問

一般には160時間、20人日です。1日の稼働時間を8時間、1か月の稼働日数を20日と置いた場合の値で、前提を変えれば変わります。

1日8時間で割ると5人日です。1日の稼働時間を6時間で置くと、約6.7人日になります。

決まった時間はありません。一般には8時間を1人日とすることが多いですが、会議や対応で作業に使える時間が少ないなら、実際の作業可能時間(6時間前後など)で置き直すのが安全です。

まとめ

1人月は一般に160時間、20人日です。ただし、1日の稼働時間と1か月の稼働日数の置き方で値が変わるため、換算のたびに前提の数字を明記する習慣をつけましょう。

工数計算ツールでは、稼働時間と稼働日数を自由に変えて、人時・人日・人月を相互に換算できます。見積もりの組み立て方は工数見積もりのやり方|手法・根拠の作り方とよくあるミス、換算した工数を金額の効果に結びつける方法は工数削減の計算方法|削減時間を金額・投資回収月数に換算でご覧いただけます。

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