借入を検討するとき、「毎月いくら返済することになるのか」を自分で試算しようとして、 エクセルでPMT関数を組もうとしたものの、引数の符号や単位でつまずいた経験がある方は少なくないはずです。 毎月の返済額を求める計算式自体は単純ではなく、複数の借入を比較しようとすると、 シートがどんどん複雑になっていきます。
この記事では、まず返済額の計算式そのものを解説したうえで、 エクセルで関数を組まなくても、その場で試算できる方法を紹介します。
借入希望額・年利・返済期間を入力すると、代表的な返済方法である「元利均等返済」で、 毎月の返済額と総返済額をその場で試算できます。
借入希望額・年利・返済期間を入力すると、エクセルで関数を組まなくても、 毎月の返済額と総返済額をその場で確認できます。
エクセルで毎月の返済額を求める場合、一般的にはPMT関数を使います。
=PMT(月利, 返済回数, -借入額)という形になりますが、
年利をそのまま入力すると桁が1桁ずれてしまったり、
借入額をマイナスで入力し忘れて結果がマイナス表示になってしまったりと、
初めて使う場合はつまずきやすいポイントがいくつもあります。
さらに、複数の借入を比較したい場合や、返済スケジュール(何年目にいくら元金が残っているか)まで 確認したい場合は、月ごとの元金・利息・残高を1行ずつ計算する表を別途組む必要があり、 シートの管理そのものが手間になっていきます。
| 確認したいこと | エクセルで行う場合 | 計算ツールを使う場合 |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | PMT関数の引数(符号・単位)を正しく組む必要がある | 金額・金利・期間を入力するだけ |
| 返済スケジュール(月次の元金・利息・残高) | 行ごとに数式を組んだ一覧表を別途作成する必要がある | 自動で一覧表・グラフとして表示される |
| 複数の借入をまとめて比較 | 借入ごとにシートを分けて管理する必要がある | 複数の借入条件を登録して同時に確認できる |
毎月の返済額(元利均等返済)は、次の式で求められます。
毎月の返済額 = 借入額 × 月利 × (1 + 月利)返済回数 ÷ ((1 + 月利)返済回数 − 1)
ここでいう「月利」は年利を12で割った値、「返済回数」は返済期間(年)を12倍した値です。 式自体は単純ですが、べき乗の計算をエクセルの数式で正しく組むのは意外と手間がかかります。 上のツールは、この計算式をその場で実行しているだけなので、 計算の仕組みを確認しながら試算したい場合にも活用できます。
法人・個人事業主が使える資金調達方法そのものを比較したい場合は 資金調達方法の選び方 をご覧ください。
借入が1件だけであれば、上記の計算式で十分に試算できます。 しかし、既存の借入に加えて新しい借入を検討している場合や、 複数の借入をまとめて管理したい場合は、借入ごとにエクセルのシートを増やしていくよりも、 複数の借入条件をまとめて登録できるツールを使ったほうが、確認や見直しの手間が大きく減ります。
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借入の返済シミュレーションは、元利均等返済の計算式さえ分かればエクセルでも試算できますが、 PMT関数の引数でつまずいたり、返済スケジュールや複数借入の比較をしようとすると、 シートの管理そのものが手間になっていきます。 まずは今回の計算式とツールで概算をつかみ、複数の借入を継続的に管理したくなったタイミングで、 シミュレーターへの切り替えを検討するとよいでしょう。