原価管理シュミレーションのガイド
このコスト計算ツールは、製品やサービスの利益率や販売価格の妥当性を簡単に確認できる、シンプルで直感的なアプリです。
ネットショップやECサイトを運営している方、新商品の価格設定に悩んでいる方、原価計算を手早く済ませたい方、に役立ちます。
ツールの利用方法
以下の流れで原価管理シュミレーションを実施します。
操作方法はスライダーをご確認ください。
右にスライド⇒
①販売単価と販売見込みを登録します。
②変動費単価を登録します。今回は4件登録。
③固定費を登録します。今回は3件登録。配分率を登録。そして計算ボタン。
④画面の下の方に結果が出ます。csvでダウンロードできます。
⑤csvが取得できます。
シミュレーションを始めたい方は こちらのツールページ へ。
*変動費
とは、生産量や販売数に応じて増減する費用のことを指します。商品を1つ作るたび、または1つ売るたびに発生する費用です。
材料費(原材料の仕入れ)、外注費(作業を外部に委託した場合)、配送料(商品1つごとの発送コスト)、売上に連動する販売手数料など。
*固定費
生産量や販売数に関係なく、一定額かかる費用のことです。商品を1つも作らなくても発生する費用であり、企業や店舗の運営において必ず発生します。
家賃(オフィスや店舗、倉庫など)、人件費(固定給の従業員の給与)、光熱費の基本料金、通信費、会計ソフトの月額利用料、減価償却費(設備・機械などの償却) など。
*変動費単価
商品1個あたりにかかる変動費の金額を指します。例えば、材料費や外注費、送料など、1個作るごとに必ずかかるコストです。
数量が増減しても、1個あたりの変動費単価は一定です。
例えば、材料費が1個あたり300円なら、100個でも1,000個でも、1個あたりは常に300円。
総変動費は数量に応じて比例的に増減しますが、「単価」は変わりません。
*固定費単価
全体の固定費を販売数量で割った、1個あたりに割り当てられる固定費のことです。販売数量によって変動するのが最大の特徴です。
例えば、月の固定費が10万円の場合:販売数が100個なら → 固定費単価は1,000円/個
販売数が1,000個なら → 固定費単価は100円/個
数量が増えると1個あたりの負担が小さくなり、利益が出しやすくなります(スケールメリット)。
*販売見込み
ある一定期間にどれだけ商品やサービスが売れるかを予測した数値です。1年間で設定する場合や、生産ロットサイズで設定する場合があります。
予測の方法は、過去の売上データから予測(実績ベース)、市場調査やアンケートでの推計、シーズン・トレンドを考慮した予測、営業担当やスタッフによる予測、など。
楽観的すぎる予測は在庫過剰・赤字の原因に、悲観的すぎると機会損失につながります。
*固定費の配分率
全体の固定費を、複数の製品や部門にどうやって分けて割り当てるかを示す割合のことです。固定費は直接的に各製品にかかった費用ではないため、「配分」という考え方で分ける必要があります。
固定費(例:家賃、人件費、機械の減価償却費など)は、どの製品にも共通してかかるため、
それぞれの製品の利益を正しく把握するには、適切に割り振る必要があります。
配分の基準はビジネスの内容や会計方針によって様々ですが、以下のような基準がよく使われます
売上比率:各製品の売上額の比率で配分する
生産数量比率:各製品の生産量に応じて配分する
作業時間比率:各製品の製造・対応にかかった時間で配分
面積比率:工場やオフィスの使用面積に応じて配分